第39回前立腺シンポジウム(2024年)
第39回前立腺シンポジウムは、東京コンファレンスセンター・品川からコングレスクエア日本橋に場所を変えての開催となりました。
第1日の2024年12月14日(土)にオープニングセミナーおよび基礎部門として公募演題と指定演題の発表、ワークショップ、教育セミナー1を実施いたしました。第2日の15日(日)には臨床部門として「多様化する限局性前立腺がん治療:根治性とQOL」をテーマに、公募演題の発表、教育セミナー2、ワークショップ(2企画)を実施し、2日間のシンポジウムを終えました。
第1日のオープニングセミナーでは、近畿大学医学部の藤田和利先生より「前立腺癌発症・進展における腸内細菌叢との関わり」のタイトルにてご講演いただきました。
「基礎部門」では、前立腺がんに関連する基礎研究の公募演題5題と、当財団の研究助成受賞課題4題の発表があり、ワークショップでは「マイクロバイオームを極める」と題し、4名の演者による講演が行われました。また、教育セミナー1では、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣先生より「腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来」のタイトルにてご講演をいただき、各講演後には多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。
第2日の「臨床部門」は、教育セミナー2において大阪大学大学院の波多野浩史先生より「前立腺癌の骨転移に対する薬物治療アップデート」また順天堂大学大学院の永田政義先生より「進行転移性前立腺がんへのPSMA 画像診断からPSMA標的治療、そしてリキッドバイオプシーの展望」のタイトルにて、ご講演いただきました。
ワークショップ1では前立腺肥大症の最新治療技術に関して、ワークショップ「新しい前立腺肥大症の治療」、スポンサードワークショップ「知っておくべき新規前立腺肥大症治療手技」と題し各々2名の先生方より講演いただきました。
ワークショップ2では「各種限局性前立腺がん治療のエビデンス・優位性・ピットホール」をテーマに5名の演者による講演が行われ、活発な討論となりました。
公募による発表では、口演セッション「手術療法」、「放射線療法」、「腫瘍マーカー・MRI・病理診断」およびポスター討論で、33演題の研究発表がありました。
2日間にわたって開催された今回のシンポジウムには、延べ280名の方々にご参加いただきました。全国の泌尿器科医、放射線科医、病理医および基礎研究者を中心に、前立腺がんの「基礎部門」、「臨床部門」それぞれの研究に携わっておられる医師・研究者による活発な討論を通じて意見交換、討論できましたことは、明日からの前立腺がん診療の向上に寄与すると考えられ、極めて意義深いシンポジウムとなりました。
テーマ | 【臨床部門】
「多様化する限局性前立腺がん治療:根治性とQOL」 |
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日 程 | 第1日
【オープニングセミナー】:2024年12月14日(土) 12:00~13:00
【基礎部門】:2024年12月14日(土) 13:05~18:45 第2日
【臨床部門】:2024年12月15日(日) 8:55~16:40 |
場 所 | コングレスクエア日本橋 (東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル) |
次 第 | 第1日 【オープニングセミナー】
■座長 小坂 威雄 先生(慶應義塾大学) 「前立腺癌発症・進展における腸内細菌叢との関わり」 ■演者
藤田 和利 先生(近畿大学)
【基礎部門】
① 公募演題 ② 指定演題 研究助成受賞課題 ③ ワークショップ
「マイクロバイオームを極める」
■司会
坂本 信一 先生(千葉大学大学院)
■演者
佐藤 博美 先生(秋田大学大学院)
波多野 浩士 先生(大阪大学大学院) 松原 伸晃 先生(国立がんセンター東病院) 岡田 達憲 先生(九州大学大学院)
④ 教育セミナー 1
■座長 塩田 真己 先生(九州大学大学院)
「腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来」
■演者
福田 真嗣 先生(慶應義塾大学先端生命科学研究所)
第2日 【臨床部門】
テーマ「多様化する限局性前立腺がん治療:根治性とQOL」
①公募演題 「手術療法」 「放射線療法」
ポスター討論1・2 ②教育セミナー2 ■座長 鈴木 和浩 先生(群馬大学大学院)
「前立腺癌の骨転移に対する薬物治療アップデート」 ■演者
波多野 浩士 先生(大阪大学大学院) 「進行転移性前立腺がんへのPSMA 画像診断からPSMA 標的治療,そしてリキッドバイオプシーの展望 ■演者 永田 政義 先生(順天堂大学大学院) ③ワークショップ1 ワークショップ「新しい前立腺肥大症の治療」 ■司会 深貝 隆志 先生(昭和大学) ■演者 宮内 聡秀 先生(大分泌尿器科病院) 京田 有樹 先生・舛森 直哉 先生(札幌医科大学) スポンサードワークショップ「知っておくべき新規前立腺肥大症治療手技」 ■司会 舛森 直哉 先生(札幌医科大学) ■演者 小路 直 先生(東海大学} 森田 將 先生(昭和大学江東豊洲病院) ④公募演題 「腫瘍マーカー・MRI・病理診断」 ⑤ワークショップ2 「各種限局性前立腺がん治療のエビデンス・優位性・ピットホール」 ■司会 石川 仁 先生(QST病院) 小路 直 先生(東海大学) ■演者 加藤 琢磨 先生(香川大学) 小路 直 先生(東海大学) 新保 正貴 先生(聖路加国際病院) 中村 和正 先生(浜松医科大学) 石山 博條 先生(北里大学) |
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プログラムをご覧になる場合
第39回前立腺シンポジウム運営委員会事務局
〒105-0021 東京都港区東新橋2-9-3 ラ ピアッツォーラ601号
TEL:03-6435-9777
FAX:03-6435-9778
e-mail:office@jfpr.or.jp
運営委員長
鈴木 和浩 (臨床部門・代表 群馬大学大学院)
運営委員(臨床部門)
塚本 泰司 (札幌医科大学名誉教授)
市川 智彦 (千葉大学大学院)
大家 基嗣 (慶應義塾大学)
久米 春喜 (東京大学大学院)
溝脇 尚志 (京都大学大学院)
江藤 正俊 (九州大学大学院)
運営委員(基礎部門)
市川 智彦 (基礎部門・代表 千葉大学大学院)
鈴木 和浩 (群馬大学大学院)
髙橋 智 (名古屋市立大学大学院)
渡邉 昌俊 (三重大学大学院)
酒井 英樹 (長崎労災病院)
溝上 敦 (金沢大学大学院)
宮城 洋平 (神奈川県立がんセンター臨床研究所)
主催:公益財団法人前立腺研究財団、第39回前立腺シンポジウム運営委員会、
後援:厚生労働省、公益社団法人日本医師会、一般社団法人日本泌尿器科学会