刊行物

前立腺がん検診学術ニュース 第15号

 当財団では、国民の健康増進と福祉の向上に寄与することを目的に活動を行っております。
 わが国で増え続けている前立腺がんによる死亡者数を減らすためには、前立腺がん検診についての正しい知識の普及と啓発活動が欠かせないものと考え、前立腺がん検診についての最新の情報を提供するために、2007年より、「前立腺がん検診学術ニュース」を作成し、全国自治体の前立腺がん検診ご担当部署、大学、がんセンター等、関連先宛てにお送りしてご活用いただいております。
 この度、第15号を作成いたしましたので、広く多くの方々にご活用いただくため「前立腺がん検診学術ニュース」の発行をお知らせいたします。
 なお、既刊の第1号から14号も併せてご覧いただけますようご案内いたします。

A4判・カラー、4ページ

● 第15号 2022年2月発行

 前立腺がんの検診、がんの悪性度や活動性の評価、治療後の効果判定に用いられる前立腺特異抗原(PSA)検査は、他の臓器がんに対して診断・治療で用いられている様々なバイオマーカーと比較しても有用性は傑出しています。さらなる前立腺がん診断精度の向上を目指し、よりがん特異的なバイオマーカーの研究が進められ、これまでに数多くの新規バイオマーカーが開発されてきました。
 そのなかで、わが国での臨床応用に最も期待がかかっていたバイオマーカーがPSAの前駆体のproPSA測定により算出されるプロステートヘルスインデックス(phi)であり、2021年11月に前立腺がん診断マーカーとして保険収載されました。
 第15号ではPSA検診などで異常を指摘された方のなかから、前立腺針生検が推奨される方をより適切に絞り込むことが可能な新規バイオマーカーであるプロステートヘルスインデックス(phi)について紹介します。phiが保険診療で測定可能になったことで、不必要な針生検数を減らすことができると期待されており、PSA検診の不利益はさらに小さくなる方向に向かうと考えられます。前立腺がん検診に関する正しい知識を国民に持っていただくように、今回も前立腺がん検診関連の最新情報をご紹介し、当財団の見解と合わせて特集としてお届けいたします。

【内容】
本号で取り上げさせていただきました内容は、以下のとおりとなります。
◆前立腺がんの新規腫瘍マーカー:proPSAに関する最新情報
  1.これまでの前立腺がん診断マーカー:遊離型PSA/総PSA
  2.新規腫瘍マーカーproPSAの概要
  3.プロステートヘルスインデックス(phi)の意義に関する国内多施設共同研究(PROPHET)の結果
  4.プロステートヘルスインデックス(phi)の臨床使用例

☆ご希望の方に差し上げます。(1部)
 ・既刊の学術ニュース
 ご希望の方は、返信用封筒(120円切手を貼ったA4サイズ封筒に、郵便番号・住所・所属先・氏名を明記)を同封の上、下記住所に郵送にてお申し込みください。

〒105-0021 東京都港区東新橋2-9-3 ラ ピアッツォーラ601号
公益財団法人前立腺研究財団
※学術ニュース(号数)送付希望と明記してください。
※複数部ご希望の場合は、ご相談に応じます。問い合わせフォームへご連絡ください。